岩瀬昇のエネルギー通信 (283)

OPECプラス新「協調減産合意」の「注目点」と「注意点」

第11回会合の内容を伝える「OPEC」のHP
 

 注目されていた「OPEC(石油輸出国機構)プラス」第11回閣僚会合は、4月12日に合意された史上最大、史上最長の「協調減産」を若干強化することで6月6日に合意した。

 だが、5~6月の減産幅を3カ月間延長するものと見られていたのだが、今回は7月だけ1カ月間の延長に留まった。どうやらロシアの言い分が通ったようだ。

 会合前にWTIが40ドル近くにまでほぼ一本調子で上昇してきた油価は、週明け後どのような展開になるのだろうか?

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執筆者プロフィール
岩瀬昇(いわせのぼる) 1948年、埼玉県生まれ。エネルギーアナリスト。浦和高校、東京大学法学部卒業。71年三井物産入社、2002年三井石油開発に出向、10年常務執行役員、12年顧問。三井物産入社以来、香港、台北、2度のロンドン、ニューヨーク、テヘラン、バンコクの延べ21年間にわたる海外勤務を含め、一貫してエネルギー関連業務に従事。14年6月に三井石油開発退職後は、新興国・エネルギー関連の勉強会「金曜懇話会」代表世話人として、後進の育成、講演・執筆活動を続けている。著書に『石油の「埋蔵量」は誰が決めるのか?  エネルギー情報学入門』(文春新書) 、『日本軍はなぜ満洲大油田を発見できなかったのか』 (同)、『原油暴落の謎を解く』(同)、最新刊に『超エネルギー地政学 アメリカ・ロシア・中東編』(エネルギーフォーラム)がある。
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