総務省統計局による4月の「労働力調査」がまとまった。就業者数が前年同月比で80万人減少、雇用者数は36万人減少と、いずれも88カ月ぶりの減少になった。
「リーマンショック以上」の危機
就業者数と雇用者数の増加が始まったのは2013年1月から。第2次安倍晋三内閣が成立した翌月である。景気の底入れと共に働く人の数は増え続け、安倍首相自身もアベノミクスの成果として、この「就業者数」と「雇用者数」の増加を繰り返し持ち出して強調してきた。
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