岩瀬昇のエネルギー通信
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急浮上した「米大統領選」の争点「環境エネルギー政策」
2016年1月、WTI原油価格が30ドルを割り込んだときに編集部から要請を受け、「価格」に焦点を絞って書き始めた『原油暴落の謎を解く』(文春新書、2016年6月)の最後を、筆者は次の文章で締めくくった(第五章 原油価格はどうなる? 小見出し:いつ上がるのか?)。
〈石油会社は各社とも、価格予測を公表はしていないが、社内において該当プロジェクトの投資決断を行う場合には、何がしかの「価格予測」を前提としている。そのプロジェクトが立ち上がり、数十年間継続して運営していく際の経済性の根拠となる「価格」だ。もちろん、毎年のように見直しを行い、たえず変更されているものと思われるが、この「価格」こそが、将来の原油価格がどうなりそうかのヒントの塊であろう。
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