民主党副大統領候補「カマラ・ハリス」の武器は「卓越した攻撃能力」

執筆者:渡部恒雄 2020年8月17日
エリア: 北米
場合によっては「史上初の黒人女性大統領」となる可能性も(C)AFP=時事
 

 民主党の(事実上の)大統領候補ジョー・バイデン前副大統領が、自らの副大統領候補としてカマラ・ハリス上院議員を選択した。

 米メディアでは「安全な選択」(Safe Choice)という評価が多い。おそらく勝利のための固い選択だと考えているのだろう。

 2008年の大統領選挙において、共和党の中では中道色が強いジョン・マケイン候補が、サラ・ペイリン・アラスカ州知事(当時)を、保守層の人気取りを狙って副大統領候補に指名したような、冒険的な選択ではないとも言われている。

カテゴリ: 政治
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執筆者プロフィール
渡部恒雄(わたなべつねお) わたなべ・つねお 笹川平和財団上席フェロー。1963年生まれ。東北大学歯学部卒業後、歯科医師を経て米ニュースクール大学で政治学修士課程修了。1996年より米戦略国際問題研究所(CSIS)客員研究員、2003年3月より同上級研究員として、日本の政治と政策、日米関係、アジアの安全保障の研究に携わる。2005年に帰国し、三井物産戦略研究所を経て2009年4月より東京財団政策研究ディレクター兼上席研究員。2016年10月に笹川平和財団に転じ、2017年10月より現職。著書に『大国の暴走』(共著)、『「今のアメリカ」がわかる本』、『2021年以後の世界秩序 ー国際情勢を読む20のアングルー』など。最新刊に『防衛外交とは何か: 平時における軍事力の役割』(共著)がある。
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