CBDC(中央銀行デジタル通貨)のリテール部分を担当する中間業者として、銀行の他に、電子マネーなどを提供しているフィンテック企業も参入する。ところが、日本の場合、電子マネーが乱立しているので、いかに選択するかは容易でない。
なぜ二層構造のCBDCが必要か?
CBDCは二層構造になる。
なぜそうなるのか?
まず、現在の仕組みを復習しておこう。
日本の場合について言うと、つぎのとおりだ。
「マネー」には、つぎの2つのものがある。第1は、中央銀行たる日本銀行が発行する「日銀券」。第2は銀行預金だ(この他に、政府が発行するコインがある)。
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