命を燃やし尽くした「三菱自動車」益子前会長が徹した「やるべきこと」

執筆者:大西康之 2020年9月4日
カテゴリ: 経済・ビジネス
エリア: アジア
8月27日に逝去した三菱自動車工業前会長の益子修氏。2004年、常務取締役として三菱商事から派遣され、その後は経営の立て直しに力を尽くした人生だった (C)EPA=時事

 

 三菱自動車工業前会長の益子修(ますこ・おさむ)氏が8月27日、心不全のため亡くなった。71歳だった。

 20日前に健康上の理由で会長職と取締役を退任したばかり。燃え尽きるまで三菱自存続のために奔走したが、世界で初めて電気自動車(EV)を市販したにもかかわらず、同社は電気自動車で世界を席巻した「テスラ」にはなれなかった。

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執筆者プロフィール
大西康之(おおにしやすゆき) 経済ジャーナリスト、1965年生まれ。1988年日本経済新聞に入社し、産業部で企業取材を担当。98年、欧州総局(ロンドン)。日本経済新聞編集委員、日経ビジネス編集委員を経て2016年に独立。著書に『GAFAMvs.中国Big4 デジタルキングダムを制するのは誰か?』(文藝春秋)、『起業の天才! 江副浩正 8兆円企業リクルートをつくった男』(東洋経済新報社)、『東芝解体 電機メーカーが消える日』 (講談社現代新書)、『稲盛和夫最後の闘い~JAL再生に賭けた経営者人生』(日本経済新聞社)、『ロケット・ササキ ジョブズが憧れた伝説のエンジニア・佐々木正』(新潮文庫) 、『流山がすごい』(新潮新書)などがある。
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