総選挙目前「ジョージア与党」を脅かす「反ロシア感情」「コロナ急増」

執筆者:前田弘毅 2020年9月30日
カテゴリ: 政治
エリア: ヨーロッパ
8月に一度全域封鎖されたスヴァネティ地方(筆者提供)

 

 南コーカサス(カフカス)地方のナゴルノ・カラバフでアゼルバイジャンとアルメニアの大規模な軍事衝突が発生した。9月29日現在、激しい戦闘がすでに3日間続いており、情勢の更なる悪化が懸念される。

 そうした中、前回記したように、両国とも接するジョージアでは来る10月31日に総選挙が予定されている(2020年9月16日『ジョージア総選挙「8年ごとの政権交代」ジンクスは繰り返されるか』)。

 今のところ、コロナ禍をよくコントロールしてきたジョージアでは、与党「ジョージアの夢」優位の情勢は揺るがないと見られているが、後段で述べるようにいささか雲行きが怪しくなってきた。

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執筆者プロフィール
前田弘毅 東京都立大学人文社会学部教授。プリンストン大学近東学部客研究員。1971年、東京生まれ。東京大学文学部東洋史学科卒業、同大学大学院人文社会系研究科博士課程修了、博士(文学)。大学院在籍中にグルジア科学アカデミー東洋学研究所に留学。北海道大学講師・客員准教授、大阪大学特任助教・招へい准教授、首都大学東京都市教養学部准教授などを経て、2018年より現職。著書に『多様性と可能性のコーカサス』(編著、北海道大学出版会)、『ユーラシア世界1』(共著、東京大学出版会)、『黒海の歴史』(監訳)『コーカサスを知るための60章』(編著)『イスラーム世界の奴隷軍人とその実像』(ともに明石書店)、『グルジア現代史』(東洋書店)など。ブログはこちら【https://www.hmaeda-tmu.com/】。
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