岩瀬昇のエネルギー通信
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内戦「イエメン」沖合原油貯蔵設備「放置」で漏出「大環境破壊」の危機

問題のFSOはイエメン西岸の「ラッス・イーサー」沖合に補修もされず放置されたまま(「独立行政法人 石油天然ガス・金属鉱物資源機構」JOGMEC調査部発行『2015.9 Vol.49 No.5』より、JOGMEC作成)
〈エクソン・バルディーズ号がアラスカ湾に向けて出航したころ、ジョセフ・ヘーゼルウッド船長は自室へと降りて行った。1989年3月23日の午後9時30分少し過ぎのことで、書類仕事が残っていたからだ〉
ピューリッツァー賞受賞ジャーナリスト、スティーブ・コールは名著『石油の帝国 エクソンモービルとアメリカのスーパーパワー』(ダイヤモンド社、2014年)をこう書き始めている。

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