インテリジェンス・ナウ
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スパイたちも集った「桜を見る会」:忘れられた外交・インテリジェンス交流の意義

執筆者:春名幹男 2020年12月22日
元KGBのスパイが写真を撮影した1970年の前年も、「桜を見る会」は開かれていた。招待した各国外交団と談笑する佐藤栄作首相(当時)(C)時事

 

 東西冷戦終結から2年後の1993年、共同通信ワシントン支局に、元ソ連国家保安委員会(KGB)の元スパイが訪ねてきた。彼が東京駐在当時に知り合った筆者の先輩記者から、「訪ねていくのでよろしく」との紹介があった。

 彼は他の3人のKGB要員とともに訪米。米中央情報局(CIA)など米国の情報機関員OBらで構成される組織が主催する講演やシンポジウムで「米国の各地を回る」、と言った。冷戦後ならではの計画だった。

カテゴリ: 政治 軍事・防衛 社会
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執筆者プロフィール
春名幹男 1946年京都市生れ。国際アナリスト、NPO法人インテリジェンス研究所理事。大阪外国語大学(現大阪大学)ドイツ語学科卒。共同通信社に入社し、大阪社会部、本社外信部、ニューヨーク支局、ワシントン支局を経て93年ワシントン支局長。2004年特別編集委員。07年退社。名古屋大学大学院教授、早稲田大学客員教授を歴任。95年ボーン・上田記念国際記者賞、04年日本記者クラブ賞受賞。著書に『核地政学入門』(日刊工業新聞社)、『ヒバクシャ・イン・USA』(岩波新書)、『スクリュー音が消えた』(新潮社)、『秘密のファイル』(新潮文庫)、『米中冷戦と日本』(PHP)、『仮面の日米同盟』(文春新書)などがある。
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