コロナ危機で現実味「増税」「ハイパーインフレ」から財産を守る「方法」

執筆者:磯山友幸 2021年1月29日
タグ: 新型コロナ
エリア: アジア ヨーロッパ
コロナ危機で自分の財産を守るには、どうすればいいのか…… (写真はイメージです)

 

 ドイツのちょっとした旧家では「ケラー」と呼ばれる地下倉庫に、「ナポレオン金貨」などの金貨が代々保管されている。いざという時に、その金貨を持って逃げるというのだ。何度も戦場となった経験のあるドイツなど欧州の人たちは、「どうやって財産を守るか」を真剣に考える“遺伝子”を持っている。

 インフレに対する「恐怖心」も代々受け継がれている。1920年代のドイツでは、猛烈なハイパー・インフレーションに見舞われた。第1次世界大戦の敗戦で賠償金を課されたことなどから財政が破綻、金本位制から離脱してペーパーマネーを刷り続けた。1923年6月までにマネーサプライ(通貨供給量)は大戦前の2000倍に増加、物価は2万5000倍以上になった。パン1個が1兆マルクになり、乳母車いっぱいの紙幣を支払いのために運ぶ姿を古写真で見たことがあるだろう。

カテゴリ: 経済・ビジネス
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執筆者プロフィール
磯山友幸 1962年生れ。早稲田大学政治経済学部卒。87年日本経済新聞社に入社し、大阪証券部、東京証券部、「日経ビジネス」などで記者。その後、チューリヒ支局長、フランクフルト支局長、東京証券部次長、「日経ビジネス」副編集長、編集委員などを務める。現在はフリーの経済ジャーナリスト。著書に『2022年、「働き方」はこうなる』 (PHPビジネス新書)、『国際会計基準戦争 完結編』、『ブランド王国スイスの秘密』(以上、日経BP社)、共著に『株主の反乱』(日本経済新聞社)、『破天荒弁護士クボリ伝』(日経BP社)、編著書に『ビジネス弁護士大全』(日経BP社)、『「理」と「情」の狭間――大塚家具から考えるコーポレートガバナンス』(日経BP社)などがある。
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池内恵の中東通信

池内恵(いけうちさとし 東京大学教授)が、中東情勢とイスラーム教やその思想について日々少しずつ解説します。

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