欧州連合(EU)では昨年12月27日、全加盟国一斉に鳴り物入りで新型コロナワクチンの接種が始まった。だが、1月に入って供給不足に陥った。英米によるワクチンの囲い込みと、生産の遅れが原因である。そのためEUは、域内で製造されるワクチンの輸出規制を行った。
現在までオーストラリア向けの1回だけが輸出禁止になったが、その理由は、アストラゼネカ社がEUに約束の量を納入していないにもかかわらず、英国には優先して輸出していたからだ。
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