一年半以上続くコロナ禍は各国の強みと弱みとともに、それぞれの国の国民性まで露骨に暴いた。想像を絶する厳しい強制措置でウイルスの蔓延を阻止した中国。マスクの着用までが政治性を帯び、コロナ対策を巡って国民が真二つに割れたアメリカ。多くの国と違って最初からロックダウンのような強制措置に対して極めて消極的で、必要最低限の制限だけで次から次へと押し寄せる感染の波を耐え忍ぶ日本。
2021年6月29日現在、549万人以上の感染者数で世界5位を占めるロシアが示した反応には、いくつかの説明し難い特徴があった。
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