中・東欧にあるハンガリーがEU(欧州連合)の問題児とみなされて久しい。
ハンガリーのオルバン・ビクトル首相(58)は、もとは反共のリーダーの一人だった。チェコのヴァーツラフ・ハベル(2011年、75歳没)やポーランドのレフ・ワレサ(77)より一世代ほど若い彼は、20代の青年期にソ連崩壊を経験し、フィデス=ハンガリー市民同盟(以下、フィデス)の党首となった。反共のリーダーが、必ずしも民主主義と自由主義を信奉するわけではないだろう。彼もまた、そうしたタイプの人物である。
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