
佐賀県武雄市の六角川が氾濫し冠水した住宅地(2021年8月14日撮影:佐賀県提供) ⓒ時事
毎年のように「数十年に一度」や「観測史上初」と表現される大雨が全国で発生し、大きな被害をもたらしている。記憶に新しいところでは、2015年(平成27年)9月に台風18号が関東・東北地区を通過し、記録的な大雨となって鬼怒川が決壊し多くの家屋が浸水した。この時は「100年に一度の大雨」と伝えられた。
こうした水害に対して国土交通省は、気候変動による豪雨で、従来の堤防やダムで対応しきれない水害が多発していることから、自治体や企業、住民が協働して河川の流域全体で治水力を高める「流域治水」という政策を打ち出している。

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