自衛隊アフガン退避作戦「失敗」への7つの視点(上)

執筆者:鶴岡路人 2021年9月9日
エリア: アジア 中東 北米
9月3日、アフガニスタンでの退避作戦を終えて入間基地に帰還した、航空自衛隊のC-2輸送機 (C)時事
結局は邦人1名、米国政府要請によるアフガニスタン人14名の輸送にとどまった、自衛隊によるアフガン退避作戦。活動自体は称賛されるべきだが、しかし全体の総括が必要だ。7つの視点から「失敗の本質」を分析する。

 2021年8月15日のカブール陥落を受け、各国は軍用機による自国民、および現地の協力者、その他、タリバンの脅威のもとで厳しい状況に置かれたアフガニスタン人の国外退避作戦を加速化した。

 米軍の撤退期日が8月31日に定められ、米軍の最後の撤収準備を考慮すれば、同27日頃までの10日あまりが退避作戦に許された時間だった。この間に各国は早急に軍用機を派遣し、退避を進めたのである。

カテゴリ: 政治 軍事・防衛
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執筆者プロフィール
鶴岡路人 慶應義塾大学総合政策学部准教授。1975年東京生まれ。専門は現代欧州政治、国際安全保障など。慶應義塾大学法学部卒業後、同大学院法学研究科、米ジョージタウン大学を経て、英ロンドン大学キングス・カレッジで博士号取得(PhD in War Studies)。在ベルギー日本大使館専門調査員(NATO担当)、米ジャーマン・マーシャル基金(GMF)研究員、防衛省防衛研究所主任研究官、防衛省防衛政策局国際政策課部員、英王立防衛・安全保障研究所(RUSI)訪問研究員などを歴任。東京財団政策研究所主任研究員を兼務。著書に『EU離脱――イギリスとヨーロッパの地殻変動』(ちくま新書、2020年)など。
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