
イエレン財務長官はSDRに対する米政権の姿勢を転換させた ⓒAFP=時事
世界的パンデミックとカーボンニュートラルが、ヒトとモノ、そしてカネの動きを大きく変えた2021年、基軸通貨ドルを巡って歴史的な大転換が構想されようとしていることをご存知だろうか。
それはビットコインに代表される暗号通貨や、Facebook社(現Meta)が構想し、主要国の懸念から取り下げられた「リブラ」も(現「ディエム」)、大きな起爆剤となって進行している。
その一手は、今年8月、国際通貨基金(IMF)によって打たれた。主要通貨のバスケットである準備資産の特別引き出し権(SDR)を、米ドル換算で約6500億ドル新規配分したのだ。

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