「農村革命」「金正恩革命思想」で始まった北朝鮮の展望なき「新たな10年」(上)

執筆者:平井久志 2022年1月17日
タグ: 北朝鮮 金正恩
エリア: アジア
朝鮮労働党中央委員会第8期第4回全員会議(総会)の様子(『労働新聞』HPより、以下同)
金正恩総書記執権10年の総括も、外交方針も示されることもなかった年末の朝鮮労働党中央委総会。その5日間に及んだ議事内容を分析する。

 朝鮮労働党は昨年12月27日から31日まで党中央委員会第8期第4回全員会議(総会)を開き、その結果が元日に発表された。

 昨年12月は金正恩(キム・ジョンウン)政権がスタートして10年という区切りだった。総会中の12月30日は、金正恩氏が朝鮮労働党政治局により最高司令官に「高く奉じられ」、金正恩時代が始まった日であった。その日を含めて行われる党中央委総会であるだけに、ただ2021年を総括し、2022年の方針を示すという従来の「新年の辞」の発表とは異なり、過去の執権10年を総括し、新たな10年の展望を示すのではないかという期待もあった。

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執筆者プロフィール
平井久志 ジャーナリスト。1952年香川県生れ。75年早稲田大学法学部卒業、共同通信社に入社。外信部、ソウル支局長、北京特派員、編集委員兼論説委員などを経て2012年3月に定年退社。現在、共同通信客員論説委員。2002年、瀋陽事件報道で新聞協会賞受賞。同年、瀋陽事件や北朝鮮経済改革などの朝鮮問題報道でボーン・上田賞受賞。 著書に『ソウル打令―反日と嫌韓の谷間で―』『日韓子育て戦争―「虹」と「星」が架ける橋―』(共に徳間書店)、『コリア打令―あまりにダイナミックな韓国人の現住所―』(ビジネス社)、『なぜ北朝鮮は孤立するのか 金正日 破局へ向かう「先軍体制」』(新潮選書)『北朝鮮の指導体制と後継 金正日から金正恩へ』(岩波現代文庫)など。
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