中国共産党大会「中央軍事委員会」人事の注目点

執筆者:山口信治 2022年10月21日
タグ: 中国 習近平
エリア: アジア
共産党大会で政治報告を行う習近平総書記(C)EPA=時事
 
中国共産党大会では7人からなる中央軍事委員会の人事も刷新される。引退が有力視される2人の副主席の後任は? 新たに軍事委入りするメンバーは? 注目ポイントを解説する。

 10月16日より中国共産党第20回全国代表大会が開催され、大会後の会議において新指導部が発足する。人民解放軍の指導機関である中央軍事委員会は、党の組織であるため、中央軍事委員会の人事もここで刷新される。中国において党大会は、政府や軍のすべてのポストにまで影響する一大イベントである。

 中央軍事委員会の人事はそれほど制度化されておらず、誰がメンバーとなるか事前に予測するのは難しい。ただし党総書記、国家主席、中央軍事委員会主席を兼ねる習近平が留任することはほぼ確実であろう。習近平3期目の中央軍事委員会の人事における注目点はどこにあるだろうか。

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カテゴリ: 政治 軍事・防衛
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執筆者プロフィール
山口信治(やまぐちしんじ) 防衛省防衛研究所地域研究部 中国研究室 主任研究官。専門は中国政治・安全保障、中国現代史、中国の党軍関係、米中関係。慶應義塾大学法学部卒業後、同大学院を経て防衛研究所に入所。2015年から現職。単著に『毛沢東の強国化戦略』(慶應義塾大学出版会、2021年、アジア太平洋賞大賞受賞)、共著に川島真・小嶋華津子編『習近平政権の目指す中国――理念・政策・課題』(東京大学出版会、近刊)、川島真編『ようこそ中華世界へ』(昭和堂、2022年)、『防衛外交とは何か―平時における軍事力の役割』(勁草書房、2021年)、『よくわかる現代中国政治』(ミネルヴァ書房、2020年)、『現代中国の政治制度-時間の政治と共産党支配』(慶應義塾大学出版会、2018年)、『中国対外行動の源泉』(慶應義塾大学出版会、2017年)などがある。
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