政治的なるものとは~思索のための1冊 (6)

君子はいかにあるべきか――『論語』にみる「政治とは何か」

執筆者:橋本五郎 2022年11月6日
タグ: 中国 習近平
エリア: アジア
中国は世界各国に「孔子学院」を設立し、中国語と中国文化を広めている(パキスタン・カラチ) ©AFP=時事
世界が注視する中、中国の習近平総書記が異例の3期目政権に突入した。いまも厚いベールに閉ざされた中国共産党の内情を知ることは容易ではないが、そんな時だからこそ、中国の歴史的賢人・孔子の言葉を振り返ることに意味がある。

 中国共産党の第20回党大会が開かれ、習近平(シー・ジンピン)総書記(国家主席)が異例の3期目政権を発足させることになった。党規約の改正で、習氏の核心的地位と習氏の思想指導的地位の「二つの確立」が明記されることは見送られたものの、毛沢東と肩を並べることになったという。中国の「建国の父」であり、カリスマ的な存在だった毛沢東と比べて、失礼な言い方をすれば、ごく普通の指導者にしか見えなかった習近平がなぜかくも強大な権限を持つに至ったのか。その権力構造と権力への階段の道筋が必ずしも十分に解明されているとは言えないように思われる。

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カテゴリ: 政治 社会
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執筆者プロフィール
橋本五郎(はしもとごろう) 『読売新聞』特別編集委員。1946年秋田県生まれ。慶應義塾大学法学部政治学科を卒業後、読売新聞社に入社。論説委員、政治部長、編集局次長を歴任。2006年より現職。『読売新聞』紙上で「五郎ワールド」を連載するほか、20年以上にわたって書評委員を務める。日本テレビ『スッキリ』、読売テレビ『ウェークアップ!ぷらす』、『情報ライブミヤネ屋』ではレギュラーコメンテーターとして活躍中。2014年度日本記者クラブ賞を受賞。著書に『範は歴史にあり』(藤原書店)『「二回半」読む――書評の仕事1995-2011』(以上、藤原書店)『不滅の遠藤実』(共編、藤原書店)『総理の器量』『総理の覚悟』(以上、中公新書ラクレ)『一も人、二も人、三も人――心に響く51の言葉』(中央公論新社)『官房長官と幹事長――政権を支えた仕事師たちの才覚』(青春出版社)など多数。
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