マツダ新社長「10年ぶりの営業畑出身」の理由はEVへの出遅れ?

PERSONALS【人事情報】

2023年3月23日
エリア: アジア
生産・開発畑の有力候補が次々と離脱し……[記者会見する毛籠氏=2023年3月17日、広島市](C)時事
“ものづくり系”人材が推進してきた「マルチソリューション戦略」は、EV(電気自動車)時代に対応できず。毛籠勝弘新社長の強みは「技術へのこだわりが小さいこと」とも。

 マツダは6月開催の定時株主総会で、毛籠勝弘(もろ・まさひろ)取締役専務執行役員(62)が社長兼CEO(最高経営責任者)へ昇格することを内定した。丸本明社長兼CEO(65)は、退任して相談役に就く。

 マツダの社長は5年ごとに交代しており、2018年に社長に就任した丸本氏が今春に社長の座を降りることは予想されていたものの、毛籠氏の昇格については「予想外」と関係者は口を揃える。

   というのも、マツダのトップは生産畑か開発畑が多いからだ。マツダが独自の環境対応などの技術「スカイアクティブ技術」によって事業を拡大してきたことが背景にある。

   毛籠氏は営業畑で、マツダで生産や開発といった、ものづくり系以外がトップに就くのは2013年に社長を退任した山内孝氏以来、10年ぶりとなる。

   予兆はあった。……

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カテゴリ: 経済・ビジネス
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