Weekly北朝鮮『労働新聞』 (6)

金正恩氏は「象徴」(2023年3月26日~4月1日)

執筆者:礒﨑敦仁 2023年4月3日
タグ: 北朝鮮 金正恩
エリア: アジア
核兵器研究所で説明を受ける金正恩総書記(『わが民族同士』HPより)。背後のパネルに「火山31」の文字が見える
核弾頭と共に写真に納まったものの、実験には抑制的な金正恩氏。一方でその権威をさらに高める傾向も。『労働新聞』注目記事を毎週解読
 

 3月28日付では、小型化した核弾頭と見られる「火山31」を前に金正恩(キム・ジョンウン)総書記が核兵器研究所からの説明を受ける様子が報じられた。爆発する「火山」なるネーミングは初めて公表されたが、「31」が何を意味するのかは分からない。2016年、2017年の核実験の前には同じように核弾頭を前にした金正恩氏の写真が公開されていたため、核実験強行の予兆ではないかと見る動きもあるが、当時と異なり今回は核実験を直接示唆する表現が見当たらない。……

カテゴリ: 軍事・防衛 政治
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執筆者プロフィール
礒﨑敦仁(いそざきあつひと) 慶應義塾大学教授。専門は北朝鮮政治。1975年生まれ。慶應義塾大学商学部中退。韓国・ソウル大学大学院博士課程に留学。在中国日本国大使館専門調査員、外務省第三国際情報官室専門分析員、警察大学校専門講師、米国・ジョージワシントン大学客員研究員、ウッドロー・ウィルソンセンター客員研究員など歴任。著書に『北朝鮮と観光』(毎日新聞出版)、共著に『最新版北朝鮮入門』(東洋経済新報社)など。
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