Weekly北朝鮮『労働新聞』
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「最終完結版ICBM」火星19の発射を3ページにわたって特集(2024年10月27日~11月2日)
朝鮮中央通信は、10月31日朝にICBM(大陸間弾道ミサイル)を発射した事実についての国防省代弁人発表を異例の速さで報じた。発射実験に立ち会った金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長は、今回の発射は「意図的に地域情勢を激化させて共和国の安全を脅かしてきた敵どもに、われわれの対応意志を知らせることに徹底的に符合する適切な軍事行動」であり、「戦略的な攻撃兵力を不断に高度化している路程で必須の工程」だと説明付けた。示威活動であり、兵器開発の一環だということである。そもそもICBMは米国の「脅威」に対抗するためのものであるため、当然米国大統領選挙も意識した発射であったろうが、大局的には兵器開発の進捗に合わせた実験と考えるべきであろう。
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