化石でわかる「ワニが史上最大級の翼竜を襲った瞬間」

2025年2月22日
タグ: 野生生物
カナダ・アルバータ州の州立恐竜公園にある第10ボーンベッドで、研究者と学生らが野外で調査を行う。[2023年7月14日撮影、2025年1月23日公開] ©︎Brian John Pickles/Handout via REUTERS
史上最大級の翼竜として知られるクリオドラコンは成体の翼幅が約10メートルに達し、背丈は現存のキリンと同等程度。歯のない大きなくちばしを持ち、首が長く、尻尾が短いことが特徴だ。カナダ・アルバータ州で発見されたその化石に、白亜紀の命の駆け引きの瞬間が記録されていた。

[ロイター]約7600万年前、植物が生い茂る海岸平野でのこと。史上最大級の翼竜クリオドラコン・ボレアス(Cryodrakon boreas)の幼体が、河岸を歩いていた。危険に気づかない幼体は水を飲もうと、水面にくちばしを下ろす。その瞬間、大きなワニが水中から飛び出し、幼体の首に噛みついた。

カテゴリ: 医療・サイエンス
フォーサイト最新記事のお知らせを受け取れます。
  • 24時間
  • 1週間
  • f