2月11日、オバマ大統領はエジプトのムバラク大統領の辞任を受け、ホワイトハウスで「ムバラク氏は辞任によってエジプト国民の変革への渇望に応えた」との声明を発表した。ただし、オバマ大統領は「これは移行の終わりではなく始まりだ。困難な日々が待ち受けている」と指摘して、エジプト軍部に対して「国民が信用できる移行を進めねばならない」と呼び掛け、非常事態法の解除、自由で公正な大統領選挙と憲法改正などの具体的な措置を求めた。
権力を掌握しているのは軍だが、軍の最高評議会が声明を出し、シャフィック首相率いる現在の内閣が存続すること、そして「すべての国際的な義務や条約を守る」としてイスラエルとの平和条約を尊重する立場を確認したことは、オバマ政権にとっては何よりの朗報といえるだろう。
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