リビア空爆に踏み切ったフランスの「危うい正義」

 3月19日夕方、ついにフランス空軍ラファール機によるリビア攻撃が開始された。4波にわたる攻撃を実施、途中から英軍機も加わった。20日未明には米英軍も洋上艦と潜水艦から巡航ミサイル「トマホーク」124発をリビア領内の20カ所の軍事施設に向けて発射した。
 サルコジ仏大統領はこれに先立ち、「リビアでの限定的な軍事行動を許可した。行動はすでに始まった」と述べたが、ここに来て武力行使容認に傾斜してきたオバマ米大統領もその直後に「米軍に限定軍事行動を許可した」と語った。今回の作戦行動を米国防総省は「オデッセイの夜明け」と命名した。23日時点で軍事参加している国は米英仏、イタリア、カナダの5カ国である。

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執筆者プロフィール
渡邊啓貴 帝京大学法学部教授。東京外国語大学名誉教授。1954年生れ。慶應義塾大学大学院法学研究科博士課程・パリ第一大学大学院博士課程修了、パリ高等研究大学院・リヨン高等師範大学校・ボルドー政治学院客員教授、シグール研究センター(ジョージ・ワシントン大学)客員教授、外交専門誌『外交』・仏語誌『Cahiers du Japon』編集委員長、在仏日本大使館広報文化担当公使(2008-10)を経て現在に至る。著書に『ミッテラン時代のフランス』(芦書房)、『フランス現代史』(中公新書)、『ポスト帝国』(駿河台出版社)、『米欧同盟の協調と対立』『ヨーロッパ国際関係史』(ともに有斐閣)『シャルル・ドゴ-ル』(慶應義塾大学出版会)『フランス文化外交戦略に学ぶ』(大修館書店)『現代フランス 「栄光の時代」の終焉 欧州への活路』(岩波書店)など。最新刊に『アメリカとヨーロッパ-揺れる同盟の80年』(中公新書)がある。
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