茶会党勢力を意識したギングリッチの出馬表明

執筆者:足立正彦 2011年5月16日
エリア: 北米

 今月11日、ニュート・ギングリッチ元下院議長(ジョージア州第6区選出)が、インターネット・ビデオやツイッターで2012年共和党大統領候補指名獲得争いへの出馬を正式に表明した。今月初旬、ギングリッチはテキサス州の著名な選挙キャンペーン・ストラテジストであるロブ・ジョンソンを自らの選対本部長に迎え入れていたために、出馬表明は時間の問題であった。ギングリッチは選対本部を地元ジョージア州アトランタに設置して選挙キャンペーンを本格化させることになる。ミット・ロムニー前マサチューセッツ州知事やティム・ポーレンティー前ミネソタ州知事らは既に大統領準備委員会を設立し、政治資金集め等の活動を開始していたが、共和党大統領候補有力者として正式に出馬表明したのはギングリッチが最初となった(ギングリッチの出馬表明から二日後の今月13日にはロン・ポール下院議員=テキサス州第14区選出=も共和党大統領候補指名獲得争いへの出馬を正式に表明)。

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執筆者プロフィール
足立正彦(あだちまさひこ) 住友商事グローバルリサーチ株式会社シニアアナリスト。1965年生まれ。90年、慶應義塾大学法学部卒業後、ハイテク・メーカーで日米経済摩擦案件にかかわる。2000年7月から4年間、米ワシントンDCで米国政治、日米通商問題、米議会動向、日米関係全般を調査・分析。06年4月より、住友商事グローバルリサーチにて、シニアアナリストとして米国大統領選挙、米国内政、日米通商関係、米国の対中東政策などを担当し、17年10月から米州住友商事ワシントン事務所に勤務、20年4月に帰国して現職。
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