加速するロムニー一本化の動き

執筆者:足立正彦 2012年3月26日
エリア: 北米

 今月20日に行なわれたイリノイ州共和党予備選挙でミット・ロムニー前マサチューセッツ州知事がリック・サントラム元上院議員(ペンシルベニア州)に12ポイント差で勝利を収めた。今年1月3日のアイオワ州党員集会からスタートした共和党大統領候補指名獲得争いは、来週で4カ月目に突入しようとしている。前回の2008年の共和党大統領候補指名獲得争いでは、ジョン・マケイン上院議員(アリゾナ州)が指名獲得争い開始後約1カ月の2月5日に行なわれたスーパーチューズデーで勝利を収めて事実上の共和党大統領候補指名を獲得したことを考えると、今回は長期化の様相を呈している。サントラムもニュート・ギングリッチ元下院議長(ジョージア州第6区)もロン・ポール下院議員(テキサス州第14区)も共和党大統領候補指名獲得争いから撤退する姿勢を全く見せておらず、今年8月27日からフロリダ州タンパで開催される共和党全国党大会に指名獲得争いを持ちこもうとしている。

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執筆者プロフィール
足立正彦(あだちまさひこ) 住友商事グローバルリサーチ株式会社シニアアナリスト。1965年生まれ。90年、慶應義塾大学法学部卒業後、ハイテク・メーカーで日米経済摩擦案件にかかわる。2000年7月から4年間、米ワシントンDCで米国政治、日米通商問題、米議会動向、日米関係全般を調査・分析。06年4月より、住友商事グローバルリサーチにて、シニアアナリストとして米国大統領選挙、米国内政、日米通商関係、米国の対中東政策などを担当し、17年10月から米州住友商事ワシントン事務所に勤務、20年4月に帰国して現職。
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