中東―危機の震源を読む
(80)
シリア・アサド政権の中枢に及んだ爆発
7月18日、シリアの首都ダマスカスの国家安全保障局で爆発が起こり、ダーウード・ラージハ国防相、アースィフ・シャウカト参謀次長・国防副大臣、ハサン・トゥルクマーニー副大統領補佐官(元国防相)ら、政権中枢の軍・治安担当幹部の多数が死亡し、ムハンマド・シャッアール内相ら多数が負傷した。シリア政府側の報道でもこれを認めており、事実とみられる。http://www.bbc.co.uk/news/world-middle-east-18887190http://blogs.aljazeera.com/liveblog/topic/syria-153 シリアで昨年3月に反政府抗議行動が地方から始まって以来、16カ月にわたって続く、アサド政権の緩慢で陰惨な崩壊過程が、また新たな段階を迎え、加速している。7月に入ってから事態の展開の速度は増しており、1日あたりの死者の数も急増している。 反政府抗議行動が各地に広がる中で、アサド政権は首都ダマスカスと、それに並ぶ重要性のある都市アレッポに大規模なデモが及ぶことは、全力で阻止してきた。しかし今回爆発が起こった国家安全保障局は、ダマスカスの中心部でも特に重要なラウダ広場に面しており、ここにまで攻撃が至ったという事実は衝撃的だ。

「フォーサイト」は、月額800円のコンテンツ配信サイトです。簡単なお手続きで、サイト内のすべての記事を読むことができます。
フォーサイト会員の方はここからログイン