安倍政権が成長戦略の一環として、女性の活躍を推進している。いわゆる「ウーマノミクス」で、2020年までに指導的立場の女性を30%まで増やす目標を掲げた。そんな最中、本田技研で、初の女性役員登用が決まり、ニュースになった。この程度で話題に上るのだから、まだまだ女性の社会進出は、遅れているのだ。
「天皇の母のミウチが権力者」
いっぽう、日本の歴史をふり返れば、女性の活躍が目立つ。歴史を動かした女性は、星の数ほどいる。和宮、日野富子、北条政子、光明子、県犬養(橘)三千代、斉明天皇、推古天皇、卑弥呼など、時代の節目節目に、きら星の如く女傑たちが出現した。その中でも古代史は特別で「女性が主役だった」といっても過言ではない。それにもかかわらず、男性が中心だったという歴史観が罷り通っているのは、いくつもの誤解が重なっているからだ。

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