7月25日金曜日、今年も狩野川灯籠流しに参加した。灯籠流しについては、本連載第2回に書いたように、送り盆の行事として行われる精霊流しの一種で、沼津市では毎年7月下旬に市内の中心を流れる狩野川で大勢の人が参加して灯籠流しが行われているのである。すまいるほーむでも、この行事に昨年から参加していて、今年で2年目になる。でも、今年の灯籠流しは、私たちにとって昨年にも増して特別な夜になったように思う。昨年は、利用者さんたちに亡くなられた身内の方の名前を書いていただいた灯籠をスタッフが携えて流しに行ったのだが、今年の灯籠流しには、希望する利用者さんたちも連れて行くことができたのだ。ご詠歌の響き渡る川面に、ゆらゆらと揺られて灯籠が川下へと流れていく、あの幻想的で感動的な光景を、利用者さんたちにも見せてあげたい、それが昨年来の私たちスタッフの願いだったのである。

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