新時代のモーターの小型化・高性能化の決め手――ものづくりの生命線「非鉄金属」を追う 1

執筆者:船木春仁 2007年9月号

 家電製品の進化に拍車がかかっている。省エネ性能を飛躍的に高めたエアコンや冷蔵庫、外寸は従来と同じなのに容量が増えた冷蔵庫や洗濯機、ビデオテープとDVDとHDD(ハードディスク記録装置)が同居するマルチビデオ装置等々、「家電新時代」が始まったかのような勢いだ。一九九七年の消費税引き上げ前に駆け込みで買われた家電製品が買い換え時期に入っており、家電メーカー各社は、この機をつかまえて新技術を相次いで投入している。 冷蔵庫、洗濯機、エアコンの三つを例に取れば、サイズは従来のままなのに中身が大型になり、しかも高級な価格の高い機種が売れるための技術要因がいくつかある。最も注目されるのが冷却器(コンプレッサー)のモーターの小型・高性能化だ。

カテゴリ: 経済・ビジネス
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