資金運用もままならぬ「ゆうちょ銀行」事始め

執筆者:鷲尾香一 2007年12月号
エリア: 日本

「出来レースだ」。発足したばかりのゆうちょ銀行が静岡県の地方銀行であるスルガ銀行と合意した個人向けローン(住宅やカードなど)業務での提携を、多くの地銀関係者は苦々しく思っている。 実は、九月初旬、横浜銀、千葉銀など住宅ローン残高で上位の地銀十行の担当者は「個人向けローン業務における提携金融機関の募集・選定について」というメールを受け取っていた。送信者は、ゆうちょ銀の持株会社である日本郵政のプロジェクト・マネージメント・チーム。内容は、各行ごとに個人向けローンの取り扱い実績の開示と、ゆうちょ銀向け商品として提案できる商品の提示を求めたうえで、研修・人材育成や販売・事務処理の支援体制についても提案を要請するものだった。

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執筆者プロフィール
鷲尾香一 金融ジャーナリスト。本名は鈴木透。元ロイター通信編集委員。外国為替、債券、短期金融、株式の各市場を担当後、財務省、経済産業省、国土交通省、金融庁、検察庁、日本銀行、東京証券取引所などを担当。マクロ経済政策から企業ニュース、政治問題から社会問題まで様々な分野で取材・執筆活動を行っている。
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