年末に大統領選挙を控える韓国で今年七月ごろからメディアを騒がせてきたトップニュースは、東国大の申貞娥元助教授の学歴詐称事件だった。米エール大学での博士学位取得が虚偽だったことが判明しただけでなく、女性の申元助教授と卞良均青瓦台(大統領官邸)政策室長の「不適切な関係」が暴露され、政権スキャンダルにまで発展した。 この事件をきっかけに韓国の各界で学歴問題が浮上し、有名人たちの学歴詐称が次々に暴露されるという事態になった。大学教授やテレビ番組の司会を務める人気芸能人らの学歴詐称が明らかになり、演劇界のトップ女優、尹石花さんもホームページで名門の梨花女子大に入学したという経歴は嘘だったと明かし「三十年間、良心の呵責に苦しんだ」と告白した。

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