昨年日本で行なわれたハンドボールの北京五輪アジア予選で、クウェートに有利な笛が吹かれたとして、国際ハンドボール連盟(IHF)がアジアハンドボール連盟(AHF)に予選のやり直しを命じたのは大きなニュースとなった。いわゆる「中東の笛」問題である。 一月下旬に東京で再予選が行なわれ、結局男女とも韓国が出場権を獲得したが、今後も東アジア諸国とAHFを牛耳ってきたクウェートの間に禍根が残るのは避けられない。 しかしなぜ、そもそもクウェートがAHF内で力を持ち、コート上での審判の不正を誘導するようなことになったのか。

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