米国の首都ワシントンDCで人気を博している観光スポットが「国際スパイ博物館」だ。今年四月に開館したニュースの博物館「ニュージアム(Newseum)」と並んで、首都の再開発と活性化を担っている。二つの博物館とも民間主導で進められ、集客能力の向上に余念がない。 二〇〇二年七月にオープンしたスパイ博物館は、FBI(連邦捜査局)本部やチャイナタウンから徒歩圏内にあり、地下鉄の駅も近い。開館から六年の今年、入場者が四百万人を突破した。来場者のお目当ては本物のスパイ道具。第二次世界大戦時から冷戦時代に開発され、本や映画でしか見ることができなかったスパイ道具の実物を、この目で確認できる醍醐味がある。
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