零度前後の寒気の中で行なわれた一月二十日のオバマ大統領の就任式。大統領として最初に臨んだ食事会は、その日の昼、連邦議会で催された恒例の上下両院合同の歓迎昼食会だった。 就任式の後、オバマ大統領夫妻は、連邦議会の庭でブッシュ前大統領夫妻がヘリコプターで飛び立つのを見送ると、合同昼食会の会場にあてられた「彫刻の間」に向かった。 新しい大統領と副大統領を迎えて両院合同で昼食会を催した最初は一八九七年に遡るが、その後中断し、現在の形になったのは一九五三年から。米国民を代表して、上下両院が大統領と副大統領のコンビの門出を祝すという意味合いがある。

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