インテリジェンス・ナウ
イスラエル新政権の要人を米政府が入国させたくなかった因縁
ウジ・アラド氏。イスラエル対外情報機関モサドの元情報(分析)局長で、ベンヤミン・ネタニヤフ新首相が次期国家安全保障会議議長に指名した新政権のキーマンだ。 三月中旬、米政府がアラド氏からの入国ビザ申請をいったん拒否する騒ぎがあった。 戦略的同盟国である米国とイスラエル。モサドと米中央情報局(CIA)も緊密な情報協力を続けてきた。しかし両国政府は互いに拭い難い猜疑心を持つ。 アラド氏は、ワシントンで最強のロビイ組織、アメリカ・イスラエル広報委員会(AIPAC)を舞台にしたスパイ事件で、米連邦捜査局(FBI)から事件への関与を指摘されていた。

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