接戦が予想された6月のイラン大統領選は、保守強硬派・アフマディネジャド大統領の圧勝と発表されたことから、改革派のムサビ元首相に結集する若者らが決起し、100万人規模の反政府運動に発展。イスラム神権政治は1979年のイラン革命後最大の危機に直面した。 若者らは「不正選挙」に抗議してグリーンのシャツや横断幕を掲げて行進。「緑の革命」と呼ばれた。首都テヘランなどでは警官隊や民兵組織がデモ隊に発砲し、死者も出た。政権側は再集計を約束したが、デモ隊の再選挙実施要求は収まらない。 状況はなにやら、ブッシュとゴアの間で決着がつかなかった2000年米大統領選のフロリダ州での延長戦を彷彿とさせる。
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