編者がJAXA(宇宙航空研究開発機構)の『月のかぐや』。こんなことを言ってはミもフタもないが、私が書評を担当するのはチョット問題。私の女房はJAXA所属の宇宙飛行士だから。さらに、この本にはハイビジョンカメラで撮影した映像も載っているが、宇宙でハイビジョンカメラを操作した世界初の宇宙飛行士は私の女房だから(お察しのように、これはただの身内自慢。でも、この本でもこのことに触れてくれているのは実に嬉しい)。で、JAXAの“準身内”の私はこの本にケチなんかつけられないのだ。 が、しかし、“準身内贔屓”なんか抜きに、この本の写真は一見の価値があるし、文章には一読の価値がある。いや、必見必読だろう。

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