昨年八月の「文藝春秋」に、「『北朝鮮兵器』日本企業リスト」という記事が掲載された。日本製品が北朝鮮へ流出し、潜水艦などの部品として使用されている事実を指摘、議員立法による輸出規制法案の制定を目指すと謳ったこの記事は、山本一太・自民党参議院議員と浅尾慶一郎・民主党参議院議員の二人によって共同執筆されたものだ。 その後、同法案は国会に提出される予定だったが、残念ながら時間切れになった。また、山本氏が昨年秋の内閣改造で外務政務次官に就任したこともあり、現在棚上げ状態になっているが、「今後も必ず取り組んでいきます。物の流れをすべて捕捉することは難しいが、少なくともその事実が判明した場合に処罰対象にすると、法律上規定しておくべきです」と語るのは、議員になって二年目の浅尾氏である。

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