饗宴外交の舞台裏
饗宴外交の舞台裏 (61)

日蘭の新たな関係に道を拓いたオランダ軍大将

執筆者:西川恵 2003年2月号
エリア: ヨーロッパ

 第二次大戦中、日本軍によって慰安婦とされた女性に対する「償い事業」を行なってきた「アジア女性基金」(正式名称「女性のためのアジア平和国民基金」)は昨年十二月、七年間の事業を終えた。この償い事業は国民の募金(約五億六千五百万円)に基づく「償い金支給」と、政府拠出金(十三億円)による「医療・福祉支援」からなる。アジアではフィリピン、韓国、台湾で計二百八十五人が償い金と支援を受けた。一人平均五百万円相当(フィリピンでは物価水準に合わせ三百二十万円)。元慰安婦を特定できないインドネシアでは、高齢者を対象とした施設五十カ所を十年かけて建設中だ。

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執筆者プロフィール
西川恵 毎日新聞客員編集委員。1947年長崎県生れ。テヘラン、パリ、ローマの各支局長、外信部長、専門編集委員を経て、2014年から客員編集委員。2009年、フランス国家功労勲章シュヴァリエ受章。著書に『皇室はなぜ世界で尊敬されるのか』(新潮新書)、『エリゼ宮の食卓』(新潮社、サントリー学芸賞)、『ワインと外交』(新潮新書)、『饗宴外交 ワインと料理で世界はまわる』(世界文化社)、『知られざる皇室外交』(角川書店)、『国際政治のゼロ年代』(毎日新聞社)、訳書に『超大国アメリカの文化力』(岩波書店、共訳)などがある。
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