風前の灯となったイラクのフセイン政権に、「欧州最後の独裁者」と呼ばれるベラルーシのルカシェンコ大統領が“温かい”手を差し伸べている。 米英の武力行使に反対しているロシアは、フセイン大統領と長く親交のある中東専門家のプリマコフ元首相を大統領特使としてバグダッドに派遣して、フセイン大統領に開戦回避のための譲歩を迫った。クレムリン筋によると、プリマコフ工作の中には、土壇場でフセイン大統領が海外に亡命するというオプションも含まれており、実際の亡命先としてロシア、ベラルーシ、リビアの三カ国が提示されたという。

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