リップルウッドの意外な“低空飛行”

執筆者:杜耕次 2003年11月号
タグ: 日本

日本進出以来最大となった日本テレコム買収を成功させたが、その資金力に陰りもみえて…… それまで淡々と進んでいた記者会見の場に一瞬、緊張が走った。「米国ではあなた方の脱税問題が取り沙汰されているが」「我々は会計事務所の指示に従ってきちんと処理していた。トラブルやスキャンダルといった類の出来事ではない」 記者の質問に大物の風格そのままに落ち着き払って答えたのは、国内固定電話第三位、日本テレコムの取締役会議長に就任することが決まったウィリアム・エズレー。十月一日、ホテルオークラで開かれた記者会見の席上である。

カテゴリ: 経済・ビジネス
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