北朝鮮は昨年9月28日、44年ぶりに党代表者会を開催し、金正日(キム・ジョンイル)総書記の3男、金正恩(キム・ジョンウン)氏を党中央軍事委副委員長に選出し、金正恩氏は後継者として公に登場した。先軍政治を反映し、金正日最高司令官はその前日の27日に金正恩氏に「大将」の軍事称号を授与した。
このとき金正恩氏が得たのは「大将」「中央委員」「党中央軍事委副委員長」の3つのポストで、金正日総書記が1974年2月の党中央委第5期第8回総会で「主体偉業の偉大な継承者」として「後継者」に推戴されたような正式な機関決定はなかった。
党代表者会から1年が経過し、金正恩氏の地位はどう変化し、北朝鮮の権力継承事業はどの段階にまで達しているのか検証してみたい。
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