日本人10人を含む人質37人が死亡したアルジェリアの天然ガスプラント襲撃事件は、イスラム過激派が拠点を置く隣国マリ北部でフランス軍が軍事行動を開始した直後に発生した。犯行声明を出した「イスラム聖戦士血盟団」と称する過激派のリーダー、モフタール・ベルモフタールは、マリ北部への潜伏が疑われている。周知の通り、マリ北部は2012年4月、遊牧民トゥアレグ人主体の武装組織が一方的な「分離独立」を宣言して以降、イスラム過激派の拠点になってきた。

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