台湾の民進党主席である蔡英文が今週、総統候補に立候補する党内手続きを行った。党内ではライバル視されていた蘇貞昌・前党主席も、頼清徳・台南市長も出馬をしないことを表明したため、蔡英文が民進党を代表して2016年1月に決まった総統選を戦うことが早々と確定した。
思い出すのは2008年のことだ。当時の国民党は馬英九が立候補することが党内で早々にまとまり、一方の民進党は最後までもめたあげく、謝長廷と蘇貞昌が候補者の座を巡って争い、投票の結果、謝長廷が勝つには勝ったが、党内に残した対立の傷は最後まで癒されず、馬英九に歴史的大敗を喫した。

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