11月13日、1人の男が東京地方検察庁刑事部の検事により、東京簡易裁判所に起訴(略式命令請求)された。罪状は「脅迫」。
これに先立ち、男は10月26日、警視庁戸塚署に同罪の容疑で逮捕されていた。通常10日間の拘置を取り調べのため延長され、20日間の満期直前に起訴されたわけだ。
男の名前は三田克弘(71)。逮捕時点での肩書はいくつかあるが、主にNPO法人「環境資源開発研究所」副理事長なる肩書を使用していた。
この三田が起こした「脅迫事件」の被害者は、他でもない筆者である。私事をことさらこの場で取り上げるのは、事件のきっかけというか、三田が犯行を起こした動機が、筆者が以前フォーサイトに執筆した記事だったからである。記事に書かれたことを逆恨みしての犯行であったため、読者に対して報告すべきと考えた。さらに、筆者自身もこの種の事件の当事者となるのは初めてだが、当事者だからこそ知り得た経過があり、被害者として事件をレポートすることにもなにがしかの社会的な意義があるのではないかとも考えた。以下、ご報告する。
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