借金で首が回らない家庭で、収入が増えたとしたら、それを何に使うだろうか。みすぼらしくなった塀を直すか。親戚に贈答品を配るか。あるいは、大々的にすき焼きパーティーをするか。それとも、お父さんの小遣いを増やすか――。
そんな事はしないだろう。まずは借金を返そうと考えるのが真っ当な人の考え方というものだ。
ところが、収入が増えたからといって、さっそく浪費バラマキに走っている人たちがいる。
日本国の政治家と官僚だ。国債発行残高など「国の借金」が1000兆円を超えたと大騒ぎし、消費税率を引き上げなければこの国は破綻すると言いながら、税収が増えたとたん、気前よく予算を大盤振る舞いすることしか考えない。いったいこの国の政治家や財務官僚は何を考えているのだろう。
この続きは会員登録をすると読むことができます。
「フォーサイト」は、月額800円のコンテンツ配信サイトです。簡単なお手続きで、サイト内のすべての記事を読むことができます。
フォーサイト会員の方はここからログイン