「遊民経済学」への招待
「遊民経済学」への招待 (24)

マイナス金利下での遊民たち

執筆者:吉崎達彦 2016年2月20日

 ご近所でアパートの建設工事が始まっている。建築現場の前を通るたびに、つい余計なことを考えてしまう。
 年間に生まれてくる子供の数が、国全体で100万人を割ろうかという時代に、ワンルームマンションなんぞを作ったところで、いったい誰が住んでくれるのだろう。どう考えても、新たな「空き家問題」を作るのが落ちだと思うのだが。察するに土地のオーナーは、「年金だけでは老後が心配」などと考えて、一勝負しようとしているのであろう。でもそれって本来、リスクを取るべきでない人が、リスクを取るようになってしまっているのではないのかなあ、と。

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執筆者プロフィール
吉崎達彦 双日総合研究所チーフエコノミスト。1960年(昭和35年)富山市生まれ。一橋大学社会学部卒業後、1984年日商岩井(現双日)に入社。米国ブルッキングス研究所客員研究員、経済同友会調査役などを経て現職。新聞・経済誌・週刊誌等への執筆の他、「サンデープロジェクト」等TVでも活躍。また、自身のホームページ「溜池通信」では、アメリカを中心に世界の政治経済について鋭く分析したレポートを配信中。著書に『溜池通信 いかにもこれが経済』(日本経済新聞出版社)、『1985年』(新潮新書)など、共著に『ヤバい日本経済』(東洋経済新報社)がある。
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