インテリジェンス・ナウ
「海底」「上空」「サイバー」で米国を脅かすロシア:新冷戦の恐怖強まる
米国とロシアとの関係は本当に、「新冷戦」と呼べるのかどうか。米中央情報局(CIA)などの情報機関はプーチン・ロシア大統領の本音をつかみかねており、判断に苦しんでいる。CIAは彼の一挙手一投足を分析している、という情報が流れたこともあった。
だから、米情報機関はロシア軍の動きには極めて敏感だ。昨年来、ロシアが海底、米上空、サイバー空間で奇妙な動きを見せ始めたことにも強い関心を集めている。
海底では情報通信網の重要部分を成す海底ケーブル、上空では無人機やサイバーを使って重要インフラを狙い、「有事あるいは紛争時には攻撃を計画している可能性がある」(ニューヨーク・タイムズ紙)とみて、米軍および米情報当局は警戒を強めている、というのだ。果たしてロシアの真の狙いはどこにあるのか。日ロ関係にも深刻な影響を及ぼす米ロ関係の深層を探ってみたい。
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